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すでにある痛みに、もう一つの痛みを重ねない。
つらい出来事は、それだけで十分につらいものです。起きてしまったことを頭の中で何度も否定することで、別のつらさが加わることがあります。
思ってもいなかったことが起きる。大切なものを失う。計画が崩れる。誰かの行動に傷つく。そこから生まれる痛みは、本物です。
ただ、「こんなことは起きるべきではなかった」「どうして自分だけなのか」「こんな現実は受け入れられない」と、すでに起きたことについて何度も考え続けることで、苦しさが長く残ることがあります。
これは、つらい思いをしている人を責める話ではありません。嫌だった出来事を何度も思い出してしまうのは、自然なことです。
受け入れることは、起きたことを好きになるという意味ではありません。正しかったと認めることでも、何もせず諦めることでもありません。
「これは望んでいなかった。でも、今はこうなっている」と、まず事実をそのまま見ることです。
変えられることには取り組む。もう変えられないことについては、頭の中で繰り返し抵抗することで、苦しさをさらに増やさないようにする。
たとえば、暑い日は、それだけで身体がつらくなります。そこへ「どうしてこんなに暑いんだ」「この天気は本当に嫌だ」と考え続けても、気温は下がりません。いらだちだけが増えることがあります。
受け入れたからといって、最初の痛みまで消えるわけではありません。それでも、そこにもう一つの苦しさを足さずにすむことはあります。
